炎上にならない謝り方 謝罪の作法📚
個人情報管理・コンプライアンスに敏感になっている最近の世の中
いろいろなトラブルが起こります。そこで大切なのが謝罪。
特に、日本人は謝るのが得意なはず。
子供の頃からすみませんという習慣が身についていますよね。
だから余計に難しいのかな?謝罪の仕方。
今日は、炎上にならない謝り方を身につけましょう。
テレビで「謝罪」している場面が映るのは珍しい事ではありません。
いろいろな「謝罪している人」を見ていると、
謝罪の仕方が上手な場合や、あちゃーそれ謝ってないよ〜(⌒-⌒; )
という方も‥‥様々ですね。
書店で見つけたこちら ↓謝罪の作法📚をご紹介いたします。
謝罪の作法 [ 増沢 隆太 ] |
この本📚を書かれたのは、増沢隆太(ますざわ・りゅうた)さん。
産業カウンセラーとして、雇用や退職におけるコミュニケーションの課題に
取り組んでいらっしゃいます。
危機管理マニュアルではなく、謝罪に対する考え方を磨くという方法で
どのような場合でも対処できるようになると述べてらっしゃいます。
本当に~と半身半疑で読み進めていくうちに納得と思いました。
ビジネスマンなら特に身につけたい炎上にならない謝り方。
社会人として生きていく上でこんなに心強い武器はありません。
さぁ目次順に追ってみていきますね。
第一章 謝罪とはそもそも何か?
ミス(失敗)は必ず起こるもので、謝罪が好きな人はいない
これが大前提ですね。
謝罪は嫌なもの、苦痛に感じるのは人として当然です。
また、謝罪は必ずしも自分が間違っている時だけするというものではありません。
ビジネス社会ではそんな事はいくらでもありえます。
ここに問題が起きます。いやいやの態度が表にうっかり出てしまっている時。
相手の攻撃が止まりません。
著者は、謝罪は戦略的な思考と、入念な準備、そして絶妙のタイミングで
実践する判断力が必要だと書いています。
第二章 間違った謝罪
謝罪の三要件→ 1.誰に詫びるか
2.なぜ詫びるか
3.いつ詫びるか
この基本を守らずに謝罪に取り組んで失敗した実例をあげて説明。
ホームページやブログが炎上することも。
インターネット社会では
中身よりも印象を大事にすべきだと示唆します。
特にネットやテレビなど一方方向への媒体のものは、
人に誤解を与えない明瞭な謝罪が大事で、
ネットの向こう側を認識してメッセージを出すことを重要視しています。
第三章 許される謝罪
人が人に謝るという行為が謝罪です。
中には人に対してのコミュニケーション能力に優れた人がいて、
うまく場を納めた例をとりあげ、コミュニケーションの大切さを教えてくれてます。
第四章 謝罪のあるべき姿
第二章で取り合げた、謝罪を進めるための基本3原則の実例です。
山一証券の謝罪状況を分析しています。
これはとくに面白く読めました。
謝罪会見を分析したことなどありませんでしたから。
第五章 謝罪の解剖
謝罪の過程を火事の消化活動にたとえていらっしゃいました。
なるほど~と思いました。Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
1.原因発生(謝罪発生の理由)
2.出火(被害側が訴えはじめた状態)
3.延焼防止(発生した要因が拡大しないようにする)
4.消化(謝罪会見)
5.後始末(その後再び炎上)
確かに火事に似ています。でも人の噂や攻撃は火事より怖いかも。
ここで気をつけなければいけない所は、4と5です。
初期段階の状況が現場以外の人がわからない状態で4の謝罪会見をしない、( ̄^ ̄)ゞ
とりあえず謝っとこうなどという安易な態度では、5の再炎上です。
筆者がそれを一番強く書いてました。
特に賠償金がからんでくる案件の場合は
よく計算したうえで、4→5へ進む事が重要です。
ビジネス土下座も最近は効果が薄れています。
半沢直樹の大和田常務くらい悔しそうな土下座なら効果あるかも。
謝罪される側の心理を考えた謝罪となると、
共感を第一に、相手の言い分をまず全部受け止めてからの謝罪が一番効果的。
共感をしていると相手がわかりやすく納得する方法は、
謝罪の最強ツール「オウム返し」だそうです。
相手の言った言葉の一部をもう一度使い答えることで、
共感してくれたと相手は思うのです。
これには実際共感の痛みの気持ちがあることは勿論で、
ないことには伝わらないのは言うまでもありませんよね。
心って不思議ですね。
第六章 謝罪の先にあるもの
謝罪をしなければならない渦中のあなた、謝罪は心理合戦です。
そして、この体験をして苦しい気持ちのあなたへ
時間が過ぎるのをじっと待ちましょう。人の噂も75日です。
まとめ
結局、この本は謝罪をしなければいけない場面で一番大切なことは
冷静な判断力と分析力と説いています。
相手の言い分をとことん共感の最強ツール「オウム返し」で聞き、
落としどころは何処かを分析し、会社にとって一番いい方法を
取るべきであると。
私も会社で変な正義感から、こうするよりなかったといういい方をした時は
なかなか事態が収束しなかった経験があります。
日本には、痛み分けという言葉があります。
人に沿って話をするという方法は一番効果がありますね。
”相手の気持ちを大切に” 言葉にすると陳腐なセリフですが、
やっぱりこれか~(⌒-⌒; )
べた~🌸
注目記事です
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