アンのゆりかご*村岡花子の生涯🌸
曇天で始まった三連休。皆様はどちらかへお出かけですか?
私はいつものように読書を楽しんでいます。
今日はアンのゆりかごー村岡花子の生涯📚を読みました。
村岡花子さんは赤毛のアンシリーズを翻訳された方としてとても有名です。
私の中での村岡さんはなんと言っても‼️
パレアナ‼️
ポーターの「少女パレアナ」や「パレアナの青春」の翻訳者の印象が強いです。
私達の子供の頃はネットというものが存在していなかった〜〜💧
本を読むには購入するか図書館で借りるかのどちらかでした。
私は後者。図書館に通いつめて本を楽しんだことは言うまでもありません。
図書館にはアメリカ児童文学全集が揃っていて夢中で読みました。
異国のことを知りたいと願う私たちのただ一つの方法は本を読むことでした。
小さなころはディズニーの絵本を読んで、お城に住むお姫様になった自分を想像したり、テレビアニメのトムとジェリーをみて、大きなステーキやぷるぷるとしたゼリーはどんな美味しさなんだろうとうっとり。✨✨✨
(ビデオが普及したのは私が高校生になった頃からかな。)
海外旅行は高額で庶民のあこがれ✈️、たまに裕福な家庭のお友達が海外へ行くのを羨望のまなざしで眺めたものです。
異国の文化は私にはとても刺激的で考えただけでわくわくしました(´∀`*)
「少女パレアナ」という本の内容は、孤児となったパレアナが気難しい叔母に引き取られるのですが、持ち前の明るさと無邪気さでまわりの人を幸せな気持ちにするという外国が舞台のお話。
そして貧乏でも負けない、いつも楽しい気持ちで前向きに生きる少女に私はとても勇気づけられたものです。
(小さいときは、うちは貧しかった💦)
村岡花子さんが翻訳されたこの本をきっかけに、私はアンシリーズやモンゴメリに夢中になりました。
その村岡花子さんの生涯をお孫さんであられる恵理さんが書かれ、懐かしい気持ちになり読みました。
この本を読み終わり、私達日本人が赤毛のアンを知ることができたのはまさに奇跡!
本当によく刊行してくださった感謝の気持ちでいっぱいです。
村岡花子さんが生きた時代は戦時中。
外国の文学を翻訳できる時代とはかけ離れた不可能に近い環境の中。
東京大空襲でのB29の焼夷弾による無差別爆撃中、風呂敷にモンゴメリの原作の写しをつつみ、防空壕へと走り飛び込む花子さん。
そこには想像したこともない戦争中の日常が書かれていて、凄い人だな~💧と驚嘆しました。
日本中がお国のためにと戦って反米感情が蔓延しているなか異国の文学を訳している精神とはいったいどういうものか?
強靭な精神力としかいいようがありません。
自分のできること、すべきことを成しているだけという説明では、この狂気な時代には到底説明できるものではありません。
自分に正直に生き、この作品を日本中の子供に読んでもらえたら・・とその一心で?
食べるものにも欠け、明日生きるか死ぬかもわからない中でそんな生き方ができるものでしょうか?
そう考えると私が子供の時に、本の中の主人公たちと共に生き、勇気をもらった日々がとてつもない貴重な思い出だったことに今更ながら気づかされます。
この本は村岡花子さんの生涯を回想するうえで、欠かすことができない時代背景も描かれていますが、100年ほどまえの日本の姿に衝撃を感じ得ません。
たった100年❗️日本人の感覚は本当に変化しました。
女性の地位も(少しずつですが)向上していますし、教育を受けるという当たり前のことが生活の中で普及している現代。
時代、時代に生きる人の血がにじむような努力によって今の私たちの穏やかな生活があるのだなぁと考えずにはいられません。
生きるって、ただ息をして生きていることではなく、本当の生きるということを考えさせられる本です。
読み終わった今はありがとう💓の気持ちでいっぱいです。
べた~🌸
この本を読んで考えました。
私の大好きな本です。
みなさま~楽しい連休をおすごし下さい。